何故、今謝罪決議なのか





孫・・・村山首相はマレーシアを訪問した時、日本軍に 殺された華僑の慰霊碑に献花したそうですね。


私・・・戦争中亡くなった人には、日本に敵対した人で あろうと誰であろうと、弔意を表することはよいこと だと思うよ。しかしマレーシアでは、日本軍の兵士も 沢山死んでいるし、日本軍に協カしたマレー人で死ん だ者も居る。そういう人達に弔意を表さないで、敵対 した華僑の霊にだけ弔意を表するなんて、おかしいと 思わないか。



孫・・・そうですね。それではまるで、日本軍に敵対し た華僑は正義で、日本軍に協力してマレーシアを独立 に導いたマレー人は不正義だったということになりま すね。


私・・・そうだよ。華僑だって全部が全部敵対したわけ ではない。敵対したのは大部分共産ゲリラで、マレー シアが独立した今は、マレー人も中国人も皆喜んでい るわけだ。



孫・・・大東亜戦争の結果、印度もビルマもマレーシア もインドネシアも独立して、みんな喜んでいるという のに、何で日本は謝罪する、謝罪すると言っているん ですかね。


私・・・それは元をただせば、東京裁判が「日本は侵略 国だ」と断罪したことさ。東京裁判がそもそも国際法 違反の復讐裁判に過ぎないことは、何れ日を改めて話 をするが、それを戦後の人達が無批判に受け入れて、 細川首相以下総理大臣までがそれを口にするようになっ た。侵略したのだから謝るのが当然ということで、と うとう戦後五十年の節目に、国会で謝罪決議をしよう という話になったのさ。



前ページ 表紙目次 次ページ