東京裁判が生んだ
「南京大虐殺」の虚構





孫・・・その南京で、日本兵は中国人を大虐殺したと教 科書に書いてありますが、本当ですか。


私・・・本当なもんか。無論戦争だから中国兵は沢山殺 したよ。日本兵も沢山戦死したけれどね。しかし兵隊 でない一般市民を何十万も虐殺したなど有り得ないこ とだよ。当時南京には難民区という安全地帯ができて いて、一般市民はそこに保護された。そして日本軍の 憲兵が厳重に警備していた。

ただ困ったことには、便衣隊と言って、中国兵が軍 服を脱ぎ捨てて一般市民の中に紛れ込み、時に応じて 日本軍を狙撃するという連中が居たので―――これはも ちろん国際法違反だがね―――こういう連中を一般市民 の中から摘発するということには随分苦労したようだ よ。中には便衣兵と間違われて殺された者も居たかも 知れない。

また大勢の日本兵の中には、少しは軍紀を乱した者 や、不届き者も居たかも知れない。しかし何もしない 市民を何十万も虐殺するとか、通州事件で中国兵がやっ たような猟奇的な殺人など、有り得ないことだよ。日 本人には出来ない話だ。



孫・・・何十万も殺すと言ったら大変ですよね。第一そ の後始末だって容易なことではないでしょう。


私・・・そうだよ。もしそんなことが実際に行われてい たとしたら、当時はイギリスやアメリカの報道班だっ て取材していたのだから、大変なニュースになってい た筈さ。しかし昭和十二年十二月の南京陥落当時も、 後になってからも、そんなニュースはどこにも出なかっ た。そんなことを言い出したのは東京裁判になってか らだよ。



孫・・・何故東京裁判で急にそんな話が出て来たのです か。


私・・・東京裁判は復讐裁判のようなものだから、とに 角日本を悪者にしたかった。ドイツではナチスがユダ ヤ人を抹殺しようとして、密室に集めて大虐殺をした。 アウシュヴィッツの大虐殺という奴さ。日本にも何か 同じような理由で裁く材料はないかと物色していたと ころへ、南京で陥落当時肉親が殺されたというような ニュースが入り、これが針小棒大に脚色されて、南京 大虐殺事件に発展したとおじいさんは考えているよ。



孫・・・南京大虐殺ということで裁かれた人も多かった のでしょうね。



私・・・そうだよ。松井石根大将はその最高責任者とい うことで死刑になった。松井大将という方はね、非常 に軍紀を重んぜられた方だし、また本当に日本と中国 が仲よくなることを若い頃から願って居られた方だ。 本当にお気の毒としか言いようがない。靖国神社には こういう方も祭ってあるのだよ。



孫・・・戦犯が祭ってあるから首相が参拝しないなんて、 少しおかしいですね。


私・・・おかしいとも。日本はそろそろ東京裁判の呪縛 から解き放されて、本来の日本に立ち返らねばいけな いね。



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