憲法改正は何故必要か





孫・・・そうすると、自衛隊が合憲ということさえ認知 されれば、憲法は変えなくてもよいということになる んですか。


私・・・いや、いや、とんでもないよ。今の憲法のあの 条文が悪い、この条文がいけないと言った問題じゃな いんだ。そもそも今の憲法は、日本の憲法としては初 めから失格なんだ。



孫・・・どうしてですか。


私・・・今の憲法がどういういきさつで出来たか知って いるかな。昭和二十一年、二年と言えば、無論日本が 占領されていた時代だ。そういう時代に、マッカーサー の命令で、総司令部民政局の軍人、軍属二十一名が、 僅か一週間で書き上げたものが今の憲法なのさ。



孫・・・へー。日本語で書いたんですか。


私・・・原文は英文さ。それを通訳が日本語に訳したの さ。だから今の憲法に書いてある文章を読むと、日本 語としておかしいような、変な言い廻しが沢山出て来 るのさ。



孫・・・へー。そうすると、日本はそれを修正もしない で、そのまゝ飲んだんですか。


私・・・一寸した語句や言い廻しの訂正は認めたようだ ね。しかし根幹に触れるような訂正は一切認めなかっ た。



孫・・・期限も切ったのですか。


私・・・そうだね。非常に急いでいたようだね。当時、 ソ連などから、天皇を戦犯とせよなどという声が上っ ていたので、ぐずぐずしていると、天皇の御身の安全 は保証出来ないぞという脅しで急がせたようだね。



孫・・・そういうことは占領政策として許されるんですか。



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